はじめに
手相の歴史
いつ、どこから始まったの?
手相のルーツで、一番有力なのは3000年前から5000年前の古代インドで生まれたという説です。
古代インドで始まった手相は、仏教とともに中国に伝わり、そこで易学(えきがく)を取り入れ発達し 後に平安時代の日本にもたらされます。
中国の手相術は、運命判断だけでなく、病気を診断する手段の一つとしても扱われたようです。
またその一方で、手相術は古代インドから中近東にも広がっていきました。
そこからヨーロッパへとわたり、ギリシャ文明時代には掌の線ひとつひとつに名称がつけられると、ほかにも手の丘や記号にまで名前ができたそうです。
しかし、今の手相学の基礎が作られたのは19世紀になってから。
英国人キロによって、一般的に普及されたと言われています。
日本に適用できるように研究したのは、江戸時代の観相学者の水野南北。
彼は人相・手相占いの元祖といわれ、「人間の運命は、飲食により変わる」というスタイルを築き、今でいう「食育」を推奨しました。
手相や人相は食事の取り方でわかるといい、たとえ凶相でも「腹八分目」の少食を心がけると運が良くなると教えたそうです。
このように粗食で健康を維持する方法は、江戸時代以前の戦国時代の武将達の間でも実践されており、あの徳川家康も独自の食事療法で健康管理をしていたといわれています。